来年、広島は被爆70周年を迎えます。その前に広島平和記念資料館を訪ねることができてよかったです。
入場料は大人50円。高校生30円。中学生以下は無料です。大人は100円にしてでも高校生は無料にすればいいのに。
東館がリニューアルのため来年の春まで閉館されていたのは残念でしたが、被害を伝える貴重な資料の多くは見ることができました。
※ 全面的な改修は 2018年度まで続くとのことです。
平和文化 No.183_27 平和記念資料館を全面的にリニューアル
入口で音声ガイドを300円で貸出ししていますが、じっくり見学したい方にはおすすめしたいです。
特に遺品の解説では吉永小百合さんがナレーションを務めており、展示資料により深く思いを寄せることができます。
閉館中の東館の音声ガイドも聞けるので、見学の途中でガイドだけでも聞いておくといいでしょう。
いきなり 1945年8月6日の「きのこ雲」の写真から展示は始まりました。
やはり子どもたちには、東館で展示されていたはずの「被爆までの広島」「原子爆弾の開発から広島への投下まで」は必要です。
破壊された広島市街地のパノラマ模型。原爆のすさまじさを伝えるのに十分です。当時の原爆なのに、とんでもない威力です。
そして「黒い雨」。
できるだけ遺品は写真に撮りませんでした。そのかわり目にしっかりと焼き付けてきました。
それでも、佐々木禎子さんが自ら折った折り鶴だけ撮影しました。
2歳で被爆したものの外傷はなく、その後は元気に過ごしていたのに 9年後に白血病を発症し、8か月の闘病生活ののち 12歳で亡くなった少女、佐々木禎子さんのストーリーは知りませんでした。
平和記念公園の「原爆の子の像」が折り鶴を高く掲げ、その周りにたくさんの千羽鶴が飾られていたのは、そういう背景があったのですね。
原爆投下から来年で70周年。それでも、わずか 70年前のことです。
『安らかに眠って下さい。過ちは繰り返しませんから』… 本当にそうありたいです。
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