時は1999年12月、世間では年明けに2000年問題の影響があるとかないとか、結構な勢いで騒がれていました。
私の母はテレビのワイドショーに影響され「あなた、何が起きるか分からないから『水』ぐらいは買っておきなさい!」と連日のように繰り返すのでした。
「はいはい。そんなことしなくてもダイジョブだよ!」と軽くいなしていたのですが、あまりにも毎回なので面倒になり、2L のペットボトルで「水」を 6本ほど買ってきて「ちゃんと買ったよ!」と伝えてホッとしてもらいました。やれやれ。
我が家のキッチンには「床下収納」があり、せっかくあるのにまったく使っていなかったので「水」はその中に保存したわけです。
結局、2000年が明けても日常生活的にはほぼ何も起きなかったわけですが、日頃からミネラルウオーターなど飲んだり使ったりする習慣がなかったので『水』のことはすっかり忘れてしまいました。
それでも、何年かに1度くらい「そういえば、あの時の『水』はどうなったかな?」と思い出すのですが、まあ、古くてもトイレに流すとかで使えばいいだろうと放置していたわけです。
このことを「あきたこまち」の話とワンセットで持ちネタにしていたのですが、さすがに10年を超えた頃、いつものように笑い話にしていたら「それ、いい加減に捨てなさいよ」とその場にいた人に注意されてしまいました。
そこで意を決して「床下収納」を開けると…。
何とそこに「水」はありませんでした。
「あれ、そういえば覚えていないけど処分していたっけ?そりゃあそうだよね。さすがは俺!」
と納得していたわけです。
今回、「断捨離」をしている中でキッチンの古いものを冷蔵庫の大掃除を含め、思い切って処分しました。
【断捨離】冷蔵庫の中身を一掃!この卵は何年もの? | なにごとも経験
でも、ふと開けていないトビラがあることに気が付きました。
まあ、どうせ大したものは入っていないだろうと開けてみると…
出た!六甲のおいしい水!!
こんなところにあったのね!
念のために賞味期限を確認。
2001年12月13日までということで、1999年末に買ったはずなので 2年も賞味期限があったのですね。
さすがは「無菌パック」ということで特に変色している様子もなく、せっかくここまで生き残った『聖水』ならば、このまま置いておこうと思ったりもします。
そう。我が家の「2000年問題」は実は何も終わっていなかったのだ!