「デル・テクノロジーズ新製品説明会」レポート:堅実な進化と OptiPlex シリーズ 30周年

「デル・テクノロジーズ 法人向けクライアント新製品説明会」に参加してきたので「なにしろパソコン」編集長としてのレポートをお届けします。

「なにしろパソコン」編集長としてのレポート

まずは公式情報として「デル・テクノロジーズ(Dell Technologies Japan)」のブログ記事を紹介しておきます。

「OptiPlex」「Latitude」「Precision」はビジネス向けモデルのブランドで「なにしろパソコン」の読者層であるパソコン一般ユーザーには縁遠いかもしれません。

OptiPlex 四半世紀にわたる顧客主導のイノベーションの適用
OptiPlexは、お客様の働き方に継続的に適応することで、デスクトップに顧客主導のイノベーションを提供してきた29年の経験を有しています。
多用途で省スペースなフォーム・ファクタを特徴とする新しいデザインは、あなたの潜在能力を最大限に引き出します。

ー 法人向けクライアント製品選定ガイド デスクトップ(Optiplex) | Dell eカタログサイト

そのことを事前に確認しましたが『それでもぜひお越しください』と言っていただけたので、私なりのレポートをさせていただきます。

とりあえず「デル」の本社ってどんなところ?というのは一般の方でも興味が湧くかもしれないので、まずはそちらをまとめました。

さて、では肝心の「新製品説明会」のレポートを始めましょう。

OptiPlex シリーズが 30周年ということの驚き

まずは説明会の会場でも最初に眼に入ったのが「DELL OPTIPLEX 30 YEARS」という表示です。

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私にとっては仕事柄、ずっと前から「OptiPlex」はなじみのあるブランドでしたが、それでも 30周年とは知りませんでした。

Windows 95 の登場よりも前から続いている、という事実に感慨を覚えました。

もっと言えば、この競争の激しい IT業界 で「Dell」自体が大型合併などをしながら生き残っていること自体、凄いことです。

一世を風靡した「IBM PC」もなくなり、「コンパック」「ゲートウェイ」なども会社自体なくなったことを考えても「デル」の息の長さは驚異的です。

しかも創業者であるマイケル・デル氏は、1984年(当時19歳)に設立以来、いまだ経営トップ(会長兼CEO)です。

20年ほど前に、一度だけお会いしたことがありますが、私より 1歳年下と知って驚いた記憶があります。

そんなこんなで、帰るときにオリジナルカップケーキをもらっちゃいました。

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なにはともあれ、OptiPlex シリーズ 30周年、おめでとうございます。

第13世代インテル Core プロセッサーは当たり前?

今回、紹介された新製品は、ほとんどが「第13世代インテル Core プロセッサー」を搭載。

「第13世代」は昨年10月から発売が始まっているため、各社、搭載モデルを発表していますが、デルも当然、採用してきたわけです。

私が使っている「Dell New Inspiron 13 7000 2-in-1」は 2018年に購入しましたが『第8世代インテル Core プロセッサー』でした。

そう考えると、ほぼ毎年、一世代ずつ、着実に進んでいることが分かります。

 

CPU に加えて、ユーザーの作業方法を学習し、それに応じて最適化する AI ベースのソフトウェア「Dell Optimizer」についてもアピールしています。

「システムとそのエコシステム全体のパフォーマンスを自動的にパーソナライズして向上」するとのこと。

デモ機を触ったレベルでは分かりませんが、他のメーカーも採用できる「第 13 世代インテル Core プロセッサー」だけでは差別化できません。

そこで「Dell Optimizer」のような自社によるソフトウエアの部分で差をつけるしかない、というわけです。

軽量でもしっかりした「Latitude Ultralight」モデル

すでに 13インチのノートパソコンで 1kg を切るモデルは珍しくはなく、700g を切るモデルさえあります。

それでもビジネス向けノートパソコン「Latitude」の「Ultralight」モデルは実際に持ってみると「しっかりとしたホールド感」が魅力的です。

特に 14インチモデルの「Latitude 7440 Ultralight」は 1.06kg とのことですが、片手で持っても不安感はなく、ビジネス使用でも安心して使えるでしょう。

ユニークなタッチパッドを持つ「Latitude 9440」

単純に触れただけでは違いが分かりにくい中、この「Latitude 9440(近日発売予定)」のタッチパッドは面白かったです。

「ハプティック(触覚)フィードバック」ということでタッチパッドに触れると確かに「クリック感」がありますが、電源オフにするとなくなるのです。

さらに Zoom会議中にはマイク、カメラのオン/オフなどを制御できる「コラボレーションタッチパッド」になっているとのこと。

でも、このデモ機には Zoom はインストールされておらず、実施に見ることはできず残念。

カメラには物理的で分かりやすいシャッター

ノートパソコンの多くでカメラには物理的なシャッターが用意されていました。

他のメーカーも採用していますが、スライドしやすく閉じているときの赤い表示も分かりやすいです。

一体型「OptiPlex オールインワン」モデルのカメラはモニターの上にポップアップ。使わないときは物理的にしまえるわけです。

ビジネス向けモデルには当たり前の機能になりそうです。

ほかにも Web会議アプリを使用中だけ使えるボタンや機能が、モニターやタッチパッドに用意されたモデルもあります。

ビジネス向けパソコンの用途として「Web会議」が重要になっていることを感じます。

デルの「USB Type-C モニター」販売シェアは高い

先日、キャンペーンでいただいた 14型ポータブルモニターも展示されていました。

デルの USB Type-C モニターの販売シェアは 40% なのだとか。

パソコンからモニターにケーブル一本で映像データだけでなく電源まで供給できるので、今後、さらに普及していくでしょう。

上の 27インチモニターはデージーチェーン(数珠繋ぎ)機能にも対応しており、もう一台、4Kモニターをつなげることができます。

マウスやワークステーションにも触れてみた

あと展示品で気になったのは本体をひねると電源オフになる「Dell Bluetooth トラベル マウス MS700」。存在は知っていましたが、触ったのは初めて。電池カバーがマグネットで着脱できるのもユニーク。

それから「Precision 7865 Tower」は見るからに凄いスペック。

CPU の冷却ユニットだけでも、なかなかのものです。

個人が手を出すレベルではありませんが、こういうパワーのあるマシンもあると知っておくのはいいことでしょう。

堅実な進化を感じさせてくれるラインアップ

ということで、久しぶりにこのような説明会に参加させていただきました。感想としては

  • パソコンは CPU をはじめに堅実に進化している
  • WEB会議がビジネス向けパソコンで重要な用途
  • 「USB Type-C」や「PD給電」で配線スッキリ

といったところでしょうか。

「なにしろパソコン」の読者層が直接、購入することのない PCラインナップでしたが、現在のトレンドを再確認するにはとてもありがたい機会でした。

お声がけいただき、ありがとうございました。

 

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